情報計数学科30周年記念誌


おわりに
------ 編集後記に代えて ------


「計数科の25周年記念誌を!」という声があがってアッという間の5年間でした。 この5年間、「大学の改革」という季節とも重なって 情報計数学科でも様々なことがありました。 これらの職務を傍らにして心落ち着かないなか、ようやく「情報計数学科30周年 記念誌」を完成することができホッとしています。
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27期生の落書より [端末室改装工事前の床]

設立初期の工業計数科で学び、その後の人生をコンピュータとの関わりの中で 過ごすことを運命付けられたものとして、この30年への思いは言葉には言い表わせ ません。 この「情報計数学科30周年記念誌」の編集は、それらを深く顧みる機会となりました。 しかしそれ以上に、この記念誌の編集を担当したことにより、非常に多く の方々が情報計数学科30年の歩みを支えてくださっていたことを改めて知ること ができました。 あの時代に情報系の学科創設を実現された方々、この学科で何らかの教育研究に 携わって来られた先生方、地域の方々、多くの卒業生の方々、……。 これらの人々のお力添えなしには、情報計数学科の30年はあり得なかったでしょう。 もちろん、私個人の30年も全く様相を異にしていたことは言うまでもありません。

「情報計数学科30周年記念誌」発刊は、これら多くの方々への感謝の気持ちで もあります。 情報処理教育の黎明期から様々な立場でこの30年を共にした方々で、この記念誌が 共有できれば幸いです。

「情報計数学科30周年記念誌」発刊は、今年度の情報計数学科の事業です。 しかし編集の作業は、吉田、千々松(松崎)、西川、江木の4名で担当しました。 したがって「情報計数学科30周年記念誌」の未熟な部分は、すべて編集委員の 責任であることは明らかです。 吉田先生は、文献と資料をひっくり返して、沿革の草稿を書き上げてください ました。千々松先生はこの30年の教育のデータを詳細に収集し分析されていま した。これらのデータがなければこれほど短期間に記念誌を発行することは できなかったでしょう。 西川先生は1994年4月に赴任された若手のひとりで、 情報計数学科との関わりが最も少ないにもかかわらず、記念誌を \LaTeX で作成するための技術的な側面を懸命に支援してくださいました。 また、卒業生の林さん、在学生の山田、吉富、渡邊さんをはじめ多くの方に 原稿の入力作業を手伝って頂きました。 そして私は、「さあ、頑張ろう!」と応援歌を傍らでただひたすら歌って おりました。

さらに、\LaTeX、tgif+、gnuplotをはじめとする数多くのフリーソフトウェアは、 編集委員にとって最も力強い助人でした。 これらの道具なしにこれほど立派な編集をすることはできませんでした。 改めてこれらのソフトウェアを開発され広く提供して下さっている プログラマの方々に敬意を表します。 最後に、「情報計数学科30周年記念誌」へこころよく原稿をお寄せくださいました 方々に心よりお礼申し上げます。(文責 江木鶴子)

1995年1月30日

[情報計数学科30周年記念誌編集委員]
江木鶴子
千々松 康
西川明男
吉田信夫
(50音順)

30年誌:egi@cs.ube-c.ac.jp