NO.302 福山芳山肖像
(出典)宗隣寺蔵

説明
明治維新の政治的変革と経済的混乱は、明治4年の廃藩置県でやや政治の方向付けを示し、経済の硬直性もゆるみ始めた。 石炭販売が自由になり、石炭産業が一般に開放された。その後に来るものは、地上権と鉱区権の問題であり、近代日本のエネルギーとしての石炭は重要であった。 このトラブルを未然に防いだものは、封建領主福原氏の後継者福原芳山の鉱区権買戻しであった。福原芳山は宇部の近代的石炭鉱業の基盤をきづいたといえる。

作成者:尾崎 絵里