No.243 笠井順八(小野田セメントの創始者)
説明
笠井順八は天保6年(1835年)5月5日萩藩御船手組有田甚平の三男をして生まれ、 7歳のときに萩藩無給通笠井英之進の養子となった。明治元年、会計局庶務方助役に進み、 山口県成立後は同6年県勧業局主任をなった。輸入セメントで継ぎ合わされた石造りの燃えない倉庫を見て、セメントに興味を抱く。 明治10年県を退官し東京深川の官営「摂綿篤(セメント)製造所」でその製造法を学び同14年5月厚狭郡西須恵村小野田新改作の現在地に 「セメント製造会社」(のち小野田セメント製造株式会社と改称)を創立し初代社長に就任。セメント事業の事は、C244に続く。
作成者:藤谷 佳代