No.281 神原公園紹介記事
(出典)宇部時報(昭和4.7.5)
説明
 琴芝小学校の南に樹木の多い神原公園があり、東の入口に「かみはら公園」と書かれた大きな石碑がある。 今、公園は狭くなっているが、大正の終わりから昭和20年までは現在のJR宇部線のところまであった。
 大正15年、当時の皇太子殿下(昭和天皇)が宇部に行啓された時、神原小学校が宇部市民の歓迎奉祝会場と なった。それまで公園は田んぼだったが、多くの人々で埋まった。 そのころ市民の間から市の行事が行える場所がほしいという声が高まった。 宇部の教育や福祉など公益活動を担っていた民間の宇部共同義会は、公共用にと1.6ヘクタールの田や宅地を 買収し、市有地と合わせて御大典記念事業として神原公園を作った。公園といっても現在の裁判所のあるところ より南は広場で、競技場として使われていた。
 当時、学校の運動場のほかには広い場所がなく、陸上競技大会や会社対抗の野球大会と、いろいろな催し物に 使われた。
作成者 山田操