Visual Basicを用いたアプリケーションソフトの作成

織田 千亜季、林 比呂美、真鍋 エリカ、水田 恵理子、森永 真由美、早稲田 美子

(指導 高本 明美)

  1. はじめに
  2.  Visual Basicは、Windows用のソフトを開発するためのプログラミング言語です。「Visual」は、「見る」とか「視覚」と言う意味です。授業で習ったC言語のプログラミングとの違いは、オブジェクトの設定を画面上でマウスを使ってビジュアルに表現できる点です。特徴としては、アニメーションの作成やデータベースの作成など応用範囲が広く、ExcelAccessなどと組み合わせて使用することもできます。私たちは、このVisual Basicを使って、アプリケーションソフトを作成しました。

  3. ビジュアルなアプリケーションソフト
  4.  2.1スクリーンセーバー

     スクリーンセーバーは、画面上に長時間同じイメージが表示されることによって画面の焼き付きが起こるのを防ぐためのものです。図1の四枚のひよこの絵でアニメーションはできています。アニメーションの速さはタイマの機能を持たせて制御しています。          

           図1 ひよこの絵

     2.2ジグゾーパズル

     ジグゾーパズルはバラバラになった絵を元の状態に組み立てるゲームです。このゲームをウィンドウズ上で楽しめるように作成しました。図2のシャッフルされたピースをマウスを使ってドラッグして元の絵に戻したら、完成された1つの絵になります。絵は、自分で描いた好きな絵を使うことができます。

        図2 シャッフルされた絵

     2.3電子絵本

     図書館で借りた「いっすんぼうし」の絵本を元に、Visual Basicで電子絵本を作成しました。「つぎへ」と「もどる」のボタンで絵本のページをめくることができます。ストーリーは、絵の下に文字で入れました。絵は、SUPER KIDを用いて作成し、ピクチャボックスに貼り付けています。絵本は表紙を入れて23の画面から構成されています。

      図3 いっすんぼうしの画面例

  5. Visual Basicによる情報システム

 3.1映画データベースシステム

 データベースはデータアクセスオブジェクト(DAO)という機能を介して、Accessを利用しました。映画のデータベースは、タイトル、原題、主演俳優などの情報を記録しています。システムは、メインウィンドウ(図4参照)、検索ウィンドウ、追加ウィンドウの3つのウィンドウと印刷ダイアログボックスから構成されています。メインウィンドウは、検索、追加、削除、更新と印刷の選択ができます。検索ウィンドウでは、キーワードを入力すると題名、原題、索引語、監督などの各フィールドの中からキーワードが含まれているレコードを抜き出して表示します。追加ウィンドウでは、新しいレコードの追加を行います。印刷ダイアログボックスでは、Accessのテーブルの内容が印刷されます。

    図4 映画データベースのメインウィンドウ

 3.2単位取得確認システム

 2年間を通して、何単位取得しているか自分の履修している単位数を確認できるシステムです。メイン画面で、コースの選択と、教養、専門、資格の選択を行います。教養、専門は各タブを選ぶことにより、開講される授業一覧が表示され、科目を選択すると、その内容、担当者、単位数が表示されます。また、履修した科目をチェックすると、下に専門、教養のそれぞれの科目の合計単位数が表示されます。資格は、その資格に必要な科目の一覧表が出ます。

   図5 専門科目・1年前期の画面

   図6 上級情報処理士の資格画面

参考文献

 若山芳三郎:学生のためのVisual Basic 

       東京電機大学出版局、1998