『 学科における教務情報の流れとその処理』

大木明子、菊池一雄、迫野立花子、松苗 武
三町明美、安岳三紀、吉富吾子(指導 千々松 康)

1.はじめに
今回、私達が取り組んだ内容は、学科における教務情報管理の効率化を目的とし、 履修科目やその成績などは出来るだけ個人で管理して欲しいという考えがあった。 もう一つ重要なことに計算機上でのビジュアル化を出来るだけ生かすようにすることである。

2.教務情報の特徴とその分析
(1)時間的な流れから見た場合
入学時には教科課程表によってどの科目がいつ開講されるか決まっている。 年に2回履修のオリエン時に履修届によって受講する科目が決まる。学年末 には受講した科目の成績ができるので、個人別成績表として作成し自分の取 得科目(単位)を管理する。
(2)データベース(各種のファイルとそれらの関係)
なくては困る項目
◆教科課程表・・・学科・専攻、科目名、単位数、必修or選択、開講時期
◆講義要目・・・・科目名、授業形態、開講時期、テキスト参考書
◆履修届・・・・・科目名、開講時期、単位数、必修or選択
◆成績表(学生個人)・・科目名、必修or選択、単位数、開講時期
◆成績表(教員用)・・・(予定)
◆成績順位表(教員{学生})・・・(予定)
◆時間割・・・(予定)

(3)対象の区別

学生個人 学生全体 教員
教科課程表
講義要目
履修届
成績表(学生個人)
成績表(教員用)
成績順位表(教員用{学生})
時間割

(4)特例なことへの対処
教科課程は次年度にそのまま使われることは少ない。その変更内容によって 処理の仕方やファイルの内容を見直す必要が生じる。

3.おわりに
教務情報は、学生生活において授業科目を修得して卒業するという、 最も重要な内容である。そしてその特徴はというと、個人的な性格に始まり、 関係者、不特定へと対象者の違いはもとより、情報の種類も様々である。
教務情報のシステムを構築することは、上記のことを解決した総合的なものは 非常に難しいと思われる。目的を絞り、対象を絞り、内容を制限して、情報が 本来もつ個人の機密保護を最優先に配慮されたシステムであることが求められる。
システムの構築は利用されていくらかの面があるが、利用者自身の自己管理機能を 含めなければ意味が薄れるところに、教務情報の特徴がある。教務情報について、 種類とその流れ、対象の相違と区別、相互関係などを分析するところまでは行き 届いたが、構築するには進めなかった。