CGIは、Common Gateway Interfaceの頭文字で、WWWクライアントとWWWサーバ上で動作するプログラム間のデータのやりとりをする仕掛けを指しています。この仕掛けは、通常プログラムを作成することによって作られます。

ホームページを見る仕掛けをもう少し詳しく説明すると、次の２通りがあります。

1. WWWサーバに用意してあるHTMLファイルをそのままWWWクライアントに送りブラウザで表示する。
2. CGIプログラムが動いて、その結果（HTMLファイルに相当するもの）をWWWクライアントに送りブラウザで表示する。

決められた（HTMLファイルに書かれたまま）を表示する場合は、１で十分ですが、HTMLでは記述できない処理をさせた結果を表示したい場合（例えばデータベースを検索しその結果を表示したい場合など）は、２の方法を取る必要があります。

では、CGIプログラムは、WWWクライアント、WWWサーバのどちらのコンピュータで実行されるのでしょうか？ これには、WWWクライアントで実行されるプログラム言語と、WWWサーバで実行される言語の2通りがあります。 例えば、次のような言語があります。

WWWクライアントで実行される言語

Java、JavaScript、VBscriptなど。

WWWサーバで実行される言語

Java、Perl、シェルスクリプト（sh, csh）など。

CGIが動いてページを表示する場合のコンピュータ間の情報の流れを以下に示します。

1. 要求
   WWWブラウザがURLを指定してWWWサーバに依頼します。
2. 起動
   WWWサーバは受けとったURLをみてCGIを動かす必要があることを判断します。 さらにそのCGIプログラムを見るとPerlであることを理解して、そのCGIプログラムをPerlの処理系 に依頼します。
3. 実行
   Perlの処理系は、依頼されたプログラムを動かします。
4. 出力
   CGIプログラムの結果は標準出力に出します。その内容はHTML文のデータです。
5. 結果送信
   WWWサーバは、標準出力に出された結果の内容を、ネットワークを介してWWWクライアントのブラウザに送信します。
6. 表示
   データを受けとったブラウザは、その結果を画面に表示します。

例えば、CGIプログラムが以下のようなPerlプログラムであれば、

#!/usr/local/bin/perl
print "Content-type: text/html\n";
print "\n";
print "＜HTML>\n";
print "＜HEAD>＜TITLE>＜/TITLE>＜/HEAD> \n";
print "＜BODY>\n";
print "＜H1>こんにちわ。CGIの見本です。＜/H1>\n";
print "＜/BODY>\n";
print "＜/HTML>\n";

その結果として次のようなHTML文が出力され、その内容がWWWクライアントに送信され、これによってこのような画面が表示されます。

Content-type: text/html
＜HTML>
＜HEAD>＜TITLE>＜/TITLE>＜/HEAD>
＜BODY>
＜H1>こんにちわ。CGIの見本です。＜/H1>
＜/BODY>
＜/HTML>