制御命令


■ プログラムの命令の実行を制御する命令

コンピュータは、通常、プログラムに書かれた命令の順に実行します。 しかし、単に書かれた命令を上から順に実行するだけでは、あまり複雑な処理をさせることができませんし、たくさんの命令を書く必要が生じたりします。 そのために、今まで学習したように、for命令のように書いた命令を繰り返し実行する命令がありました。 このような命令の特徴は、コンピュータが命令を実行する順序を、単に上から順にではなく条件によっては変更させることができることです。 このような命令のことをまとめて制御命令と呼びます。

Java言語にもいくつかの制御命令があります。 大きく分けて、分岐命令繰り返し命令があります。

  • 分岐命令
    ある条件により、実行する命令を変える場合に使用する命令のことで、次の2つが代表的な命令です。
    1. if命令(2方向分岐)
    2. switch命令(多方向分岐)

    try-catch命令も特殊な分岐命令のひとつです。 しかし、この命令についてはすでに説明していますから、ここでは説明しません。

  • 繰り返し命令
    条件が満足している間、指定された命令を実行する命令で、次の3つが代表的な命令です。
    1. for命令(指定回数繰り返し処理)
    2. while命令(不定回数繰り返し処理)
    3. do-while命令(不定回数繰り返し処理)
上記の他に、制御命令と一緒に使われて実行制御をおこなう脱出継続命令として以下の2つがあります。
  • 脱出継続命令
    1. break命令(制御脱出)
    2. continue命令(スキップ)

多くのプログラミング言語に制御命令があります。この制御命令の使い方を学び、それを使いこなすことができれば、プログラミングの初期の学習は、ほとんど終わったと言えるほどです。それほど、プログラミング学習において、制御命令を使えるようになることは重要なことです。

ここでは、上記の命令について学習することとします。


プログラミング / 江木