Javaプログラムの基本形式


■ プログラムの基本形式 

もっとも小さいJavaで書かれたプログラムを下記に示します。
public class Jsmp1{
    public static void main(String args[]) {
	System.out.println("My first Java.");
    }
}
わずか5行のプログラムですが、このプログラムを実行させると「My first Java.」と表示をします。
  • クラス名:Jsmp1
    Javaのプログラムの単位は、クラスという単位で記述されます。したがって、何かの仕事をさせるためには、必ずどこかのクラスに命令が記述されるということになります。慣例的に、クラス名は、最初を大文字で書きます。

  • メソッド名:main
    クラスの中には、命令が書かれるのですが、ある処理をする命令のかたまりをメソッドと呼びます。ここでは、それがmainという名前になっています。 メソッド名の中で、mainと言う名前は特別な意味があります。Javaでは、mainという名前のついたメソッドから実行するという約束があるからです。

  • 実行文:System.out.println
    この命令は、( )内の内容を表示し、最後に改行を入れるという命令です。この命令も実はメソッドの一つです。このように、Javaには、良く利用される処理に対応したメソッドが予め準備されています。プログラムを作る人は準備されていない処理だけを記述すれば良いことになります。

■ いくつかの約束事

  1. プログラムの中の単語は空白で区切ります。空白は一つ以上いくつでも構いません。 したがって、一列に長いプログラムになっても構わないのですが、それでは読みにくいので、ベテランのプログラマーはそのようなことはしません。

  2. クラスの後、メソッドの後に、{ } があります。これはその命令の始めと終りを意味しています。したがって、{ と }が対になっていないといけません。
    { と } の固まりは、ひとつの命令と見なされますから、それをさらに { }で囲んでも良いことになります。ひとつのプログラムは、次のように一番外側の{ }で囲まれたものとなります。このようなプログラムの構造を、ブロック構造と呼びます。
    public class Jsmp1{                           // クラスJsmp1のはじめ
        public static void main(String args[]) {    // メソッドmainのはじめ
    
                   ........ ここに命令を書く.......
    
        }                                            // メソッドmainの終わり
    }                                              // クラスJsmp1の終わり
    
  3. ひとつの命令(実行文)の最後には、;(セミコロン)を入れる。これは文章が終ったことを意味します。ただし、ブロックの終わり } の後には入れる必要はありません。

  4. プログラム中に書かれた // は、それ以降の文章をコメントとみなします。つまり、実行命令とみなさないのです。したがって、覚え書きに挿入しておくことがあれば、このページの例のように書いておくと良いと思います。
    コメントの書き方は、以下のように /* と */ で囲むという方法もあります。コメントはプログラムのどこに書かれても構いません。
    /*  
       プログラム名:Jsmp1
        プログラム内容:挨拶するプログラム
        作成者             :江木鶴子
        作成日             :2003.10.7
    */
    
    public class Jsmp1{                           // クラスJsmp1のはじめ
        public static void main(String args[]) {    // メソッドmainのはじめ
    
                   ........ ここに命令を書く.......
    
        }                                            // メソッドmainの終わり
    }                                              // クラスJsmp1の終わり
    

    これらのコメントをうまく活用して、読みやすいプログラムを作成することを心がけて下さい。

    受講者の皆さんは、プログラムのはじめに、必ず次の2つの項目をコメントとして入れて下さい。それ以外は、作成者にお任せします。

    • プログラム名
    • 作成者


プログラミング / 江木