Linux操作に便利な機能


カット & ペースト

Windows には、「コピー」「張り付け」や「切り取り」「張り付け」機能のボタンがウインドウに取り付けてあります。それと同じ機能は、Linuxのエディターxemacsにも備わっています。しかし、多くのLinux利用者は、昔から「カット&ペースト」機能を使っています。

「カット&ペースト」は、次のようにして行います。

  1. コピー範囲の確定
    コピーしたい部分をマウスの左ボタンでドラッグします。
    すると、その部分の文字色が反転します。
    この反転された部分がコピーの対象になります。

  2. 移動位置の確定
    コピーしたい場所へマウスを移動させ、左クリックして移動位置を確定します。

  3. コピー
    マウスの真中のボタンをクリックします。
    真中ボタンがない場合は、左右両方のボタンを同時にクリックすると同じことができます。

この操作は、同じディスプレイ上であれば、ウインドウを越え、たとえコンピュータが異なっていても可能です。

前に使ったコマンドの再利用

Linuxでは、コマンドによりコンピュータに指令を与えることが多いです。 特に、ソフトウエア開発環境ではコマンドは良く使われます。 作業を始めると同じコマンドを何回も入力する必要があることに気付くでしょう。 このような場合、ひとつのキーだけで前の命令を再利用することができます。 それは[↑]キーです。

                      :
     [egi]$ xemacs unixope.html 
     [egi]$              <----- ここで、命令を入力する代わりに [↑]キー

[↑]キーをひとつ押すと、ひとつ前の命令が現れる。
[↑]キーを二つ押すと、二つ前の命令が現れる。
[↑]キーを三つ押すと、三つ前の命令が現れる。
:
と、キーを押すたびに前に実行した命令が登場します。

一度入力した命令は、これによって簡単に再入力することができます。

ファイル名の補完機能

Linuxでは、コマンド入力時に、入力対象となるファイル名を可能なかぎり補完してくれる機能があります。

     [egi]$ ls   
     kihon.html    unixcom.html       hajime.html  
     kiroku.html   unixope.html       java74.html
     index2003.html   java8.html      zu2.jpg
     index2004.html   java61.html     rep1.html
     [egi]$ xem           <--xemまで入力し[tab]キーを押すと acsを補完してくれる。
     [egi]$ xemacs kir    <-- kirまで入力し[tab]キーを押すと oku.html を補完してくれる。
     [egi]$ xemacs kiroku.html
 
上記のように、可能性のあるファイル名から特定できる部分があれば、[tab]キーによってそれを補完してくれる機能です。
正確に覚えていない場合でも、この[tab]キーによって間違いないファイル名を入力することができます。


プログラミング / 江木